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つづき
スタジオに着くと、いつも慣れ親しんだ面々、
暫く辛い時間を過ごしていたので、嬉しすぎてテンションが上がる。
エンジニアのヨーヘイくんとは2年ぶり、固い握手をして、
みんな、残りのレコーディング作業に戻る。
少しだけ撮影をする。
少しだけ聞いたCBMDの新曲はMumford & Sonsのような壮大なカントリーロックと
日本のワビサビとエモが同居した素晴らしいものだった。
親友の臼倉雅也が元気なかった、、、
スタジオの倉庫に寝泊まりする為、寝具などを買いにいかねばならない。
メンバーと共にNY入りしたカメラマンの山川くんの案内でK MARTへ。
相変わらずの店員の態度の悪さと、
最初はビビって20$札しか出せない、、この感じ、
帰ってきたぜ、NYC!
スタジオに戻る。
23時くらいにレコーディング終わり、
ピザと水より薄いビールを買いに行く。
ほぼ一気に食べて、シャワーを浴びて寝る。
すべては明日から、、
飛行機で一睡も出来なかったので、すぐに睡魔がやってくる。
ニュードラマーの松原は横にならずに椅子に座りながら寝ていた…流石
BGMはスカートの「ひみつ」だった気がする。
珍しく熟睡、、、、
そういえばNYCに行くということで参考にした映画は北野武「Brother」
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時間はさかのぼり、
3/25
今日はGRAPEVINEのMVの撮影の為、8:30に起きる予定だったが、
朝6時頃携帯電話が鳴る。
母からだった。
こういう変な時間にかかってくる親族からの電話は悪い知らせに決まっている…
祖母が亡くなった。
再来週NYCに行っている時ではなくて本当によかった。
3/29
祖母の葬式の為、茨城県の石岡市まで行く。
Google Mapで調べたら、葬儀場まで徒歩25分となっていたので、
知らない街を歩くのも悪くないと思ったので、歩く。
本当に何もない街だった。
4/6
大雨、明日の準備をしている。
足りないものなどを買いに色々な場所へ行く。
最後飯は明大前の栄新楼で中華丼と餃子。
素っ気ない接客が最高。
荷造りを済ませ、寝ようとするも眠れず、4月からの新アニメをチェックする。
「惡の華」恐ろしい…
アニメならではの表現、、素晴らしい。
実写に限りなく近く、実写から限りなく遠い、この不気味さはこのアニメならではなんじゃないか、と思いながら余計に眠れない。
その後、松田 奈緒子「重版出来!」と庄司 創「三文未来の家庭訪問」
小原慎二「地球戦争」を立て続けて読む。
もう朝の9時…
4/7
雨は上がったものの、風が恐ろしく強い。そして暑い。
成田までの道順を考える、JRは遅延していたので、京成線で成田を目指す。
初めて乗った京成線から見える景色は素晴らしかった。
隣に座っていた白人も写真を撮っていた。
コロムビアレコードの勝栄を待っている間に小林克也を見かける。
日本脳炎が聞きたくなる。
そんな訳でCOMEBACK MY DAUGHTERSマイメンのNYCレコーディングに便乗し、
NYCでMVを撮る為、7泊9日でNYCに行ってきます。
カムバックのみんなはすでに2週間前から向こうでレコーディングしているので、
僕と勝栄は2人で後乗りスタイル。
とりあえず強風の為、飛行機は2時間遅れて出発らしい…
これから12時間もかかるのに、幸先が悪過ぎる。
本3冊に、スケブ、アイポッド、睡眠不足…万全の体制で搭乗するも、
満員の機内、しかも真ん中の席…一緒に行く人間と席がかなり離れている…
先が思いやられる…
出発。
強風の影響で3時間くらいずっと揺れっぱなし、、
急病人が出て、機内の医者、看護士が集められる光景に出くわしたり、
前の席の日本のビーボーイ風の兄ちゃんたちの態度の悪さは中国人以下だったり、
寝れる訳もなく、5歳くらい老けてJFK空港に到着…
機内で見た映画はダイハード2、僕らがいた 後編、のぼうの城、メリーポピンズ。
メリーポピンズはいつ見ても最高だった。
入国審査を難なく通り抜け、イエローキャブ乗り場へ進む。
前回は白タクの客引きに絡まれたので、ビビっていたら、客引きはいなかった。
難なくイエローキャブに乗れた。
NYCの気温は8℃、、、アウター持ってこなかったよ…
マンハッタンの28st. 5th Ave.
これだけ覚えておけば大丈夫、
マンハッタン入り口あたりで異常な渋滞に巻き込まれたり、
タクシーの乱暴な運転で気持ち悪くなったりしたけど、無事スタジオに到着。
これからの生活にビビってるのかインターフォンを押す手が震えていた…
つづく
帰ってきたぜ!
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最近は若手バンドの仕事を結構しました。
QUATTRO「Loyal Isolation」
カウリスマキの映画みたいになれば良いなと思っていたけど、
ここは真夏の日本、そして埼玉…
スタイリッシュになってしまった。
Vo.のタケシくんが割と細かくてアイデア豊富で助かりました。
女の子は可愛いし、現代的で良い出来だと思います。
友人の間宮くんが経営しているcafe couwaというカフェをお借りしたんですが、
http://couwa.michikusa.jp/
普段カフェとか大嫌いですが、ココは最高な店でした。
とりあえず本当にありがとう。
間宮くんとは2000年くらいのエモ界隈でよく顔を合わす間柄で、
お互いファンジンを作っていたので、こんな仕事での再会はなんか嬉しかったです。
(菖蒲にて)
HOLIDAYS OF SEVENTEEN「Is This Love ?」
ロメールの甘酸っぱい青春映画のようにしたかった。
Vo.のタロウちゃんとロケハンから買い出しまでずっと一緒にいて、
本当に良いヤツだと思いました。
ハイスピードに頼ってしまったが、
女の子は可愛いし、
夕陽が落ちてくるあたりのシーンは気に入ってます。
(昭島にて)
キドリキドリ「NUKE ?」
ギミックにいろんな意味を込めました。
久々のワンカットだったので緊張した。
僕は原発に反対です。
メンバーが大のプログレ好きということで気が合う気がしました。
下北沢でGONGの話をしたのが良い思いでです。
(木更津にて)
あとはPermanentsのムービーも作らせて頂きました。
僕はこの中の「Colors」という曲が大好きです。
思えば、GRAPEVINEより先にPermanentsに出会っていたんだった。
(二子玉川にて)
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今年はこの動画ばかり見ていた。
大好きな映画「東京上空いらっしゃいませ」のワンシーン、
相米慎二の映画で唐突に人が歌いだすシーンに毎度度肝を抜かれるし、
音楽としても素晴らしい。
この動画は映画の中の牧瀬里穂の設定を知っていると本当に泣ける…
来年は健気に生きよう。
因にカクバリズム10周年のイベントで配られた小冊子に、
好きな映画という項目があって「東京上空いらっしゃいませ」と書いたんだけど、
(((さらうんど)))、Tracks boysのCrystalくんと一緒だったのが嬉しかった。
カクバリズム10周年おめでとう!
読んだ漫画
なりひらばし電器商店1巻 / 岩岡ヒサエ
いいなりゴハン 1巻 / 森繁拓真(カクバリズム小林から
3月のライオン 8巻 / 羽海野チカ
海街diary 5巻 / 吉田秋生
ひとりぼっちの地球侵略 2巻 / 小川麻衣子
町で噂の天狗の子 10巻 / 岩本ナオ
惡の花 7巻 / 押見修造(カクバリズム小林から)
志乃ちゃんは自分の名前が言えない / 押見修造(カクバリズム小林から)
山賊ダイアリー 2巻 / 岡本健太郎(カクバリズム小林から)
ガキ教室 4巻 / 小沢としお(カクバリズム小林から)
I【アイ】2巻/ いがらしみきお(カクバリズム小林から)
羊の木 2巻/ いがらしみきお(カクバリズム小林から)
女ンビ 2巻 / すぎむらしんいち(カクバリズム小林から)
ニッケルオデオン / 道満晴明(カクバリズム小林から)
きのう何食べた? 7巻 / よしながふみ
ヴィンランド・サガ 12巻 / 幸村誠
マコちゃんの絵日記 5巻 / うさくん(カクバリズム小林から)
夜さん 1巻 / 佐原ミズ
鉄楽レトラ 2巻 / 佐原ミズ
食の軍師 2巻 / 泉昌之
第七女子会彷徨 5巻 / つばな
アオイホノオ 9巻 / 島本和彦
坂道のアポロン BONUS TRACK / 小玉ユキ
あなたのことはそれほど 1巻 / いくえみ綾
asエリス 1巻 / くらもちふさこ
原発幻魔大戦 2巻 / いましろたかし
銀の匙 5巻 / 荒川弘
すみれファンファーレ 2巻 / 松島直子
プリンシパル 5巻 / いくえみ綾
MIX 1巻 / あだち充
昭和元禄落語心中 3巻 / 雲田はるこ
星が原あおまんじゅうの森 3巻 / 岩岡ヒサエ
空が灰色だから 3巻 / 阿部共実
ぼくらのフンカ祭 / 真造 圭伍
台風の日: 真造圭伍短編集/ 真造 圭伍
天にひびき 6巻 / やまむらはじめ
ミリオンの○×△□ 5巻 / 金田一蓮十郎
群緑の時雨 3巻 / 柳沼 行
ひとりぼっちの地球侵略 1巻 / 小川麻衣子
ねじまきカギュー 6巻 / 中山敦支(カクバリズム小林から)
海月姫 10巻 / 東村アキコ
七月の骨 4巻 / 吉田聡(カクバリズム小林から)
とめはねっ!鈴里高校書道部 10巻 / 河合克敏
花もて語れ 5巻 / 片山ユキヲ
ミュジコフィリア 4巻 / さそうあきら
西遊妖猿伝 西域篇 4巻 / 諸星大二郎
謎の彼女X9巻 / 植芝 理一(カクバリズム小林から)
ワールドゲイズ クリップス / 五十嵐藍(カクバリズム小林から)
ローファイ・アフタースクール / 五十嵐藍(カクバリズム小林から)
とうとう「君に届け」を諦めてしまう。
もう無理だ。
普通の少女漫画、それもどうでもいい恋愛モノになってしまった。
恋愛のことしか考えていないから、なんか暗い。
少女漫画には異質を求めないとツライことに気付いた。
そういえば「ちはやふる」も諦めた…
「群緑の時雨」がとうとう面白くなってきた。
時代モノと聞いて心配だったが、辛抱強く待っていたかいがあった。
五十嵐藍という作家の「ローファイ・アフタースクール」が本当に面白かった。
中二病というかデカダンというか僕はこういう作品に弱い。
自民が勝ってクソしょうもない世界しか想像できないが、
思えばクソしょうもなくない世界を想像したことなんて別にない。
誕生日にカクバリズム角張がくれた
映画「黒猫・白猫」は本当に面白い。
ありがとう。
あとMU-STARS清水がくれた
渡辺満里奈「Ring-a-Bell」
「アイドル・ザ・ムービー~サントラコレクション」
(東京上空いらっしゃいませの小笠原みゆきver「帰れない二人」収録)
ありがとう。
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昼前に起きる。
ここ最近、全くのやる気が出ない。
完全に作業を脳が拒否している。
昨日観たヒョウ柄のエイのせいでよく眠れなかった。
映画「アカルイミライ」で出て来た海月見たさに昨日水族館に行ったが、
発光する海月はいなかった…
やる気のない脳ながらも机に座り、
色々アイデアを考えるも、何気ない字さえも作業を拒否するかのような汚さ。
そうこうしているうちに歯医者の時間…
歯石取りまくりで、新たに虫歯が沢山出て来たらしい…
痛かった…
唾を吐いたら血だらけだった。
日曜日に観に行った大原大次郎くんと平野甲賀さんの展示が
自分の中でパーフェクトな条件が揃っていて幸せな体験だった。
日曜日の夕方、大雨の中、入場料100円、
賑わうデパートの最上階は異常なくらい静かだった。
ストンと穴の空いたような静けさの中に、ほぼ色彩のない展示。
今まで味わったことのない品のある空間に時間の感覚を失った。
キセルの君と旅という曲の「海を見るなら一人でね」
ってフレーズが頭を駆け巡りながらけいおん劇場版を観た。
絵本でも読んでくれないと眠れないんじゃないか…もう
「ちづかマップ」「千年万年りんごの子」「菫画報」面白かった。
海にいくつもりじゃなかった、本当に…
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春を心待ちにしたことなんて人生で一度もない…
長い冬の後、夏になればいい、
中途半端な季節はエモくなるから嫌いだ。
最近の生活と言えば、
はっぴいえんどの「愛餓を」くらい空虚です。
そんな生活の中でもたくさんの作品を作っていたので少しずつ振り返ろうと思います。
現時点での最新作!
Keishi Tanaka「夜の終わり」
いつもは仕掛けというかアイデアや撮り方を第一に考えるんだけど、
今回は曲の世界観に完全に寄り添う作りにしようとしました。
街のあかりが、月になって、月が雪になって落ちてきて、
足跡が灯台の光になって、行く先を照らす灯台の光が朝陽になる。
という旅をケイシがしているというのを思い浮かべました。
ただ綺麗な映像ではなく美しい映像になればと思いました。
この「夜の終わり」を聴いて感じたことは、
素直で普遍的な素晴らしさでした。
だから、分かりやすくヒネくれてしまう自分の性格を排除できたのだと思います。
こんなにカット割って、普通に見える作り方をしたのは本当に初めてかもしれない。
自分の中では新たな試みでした。
作らせてくれてありがとう。
4/11発売です。
もうすぐケイシおめでとう!
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あれから何日、何ヶ月、何年なんて数え方をしてしまうくらいの
圧倒的な出来事が頭を巡り、
いつの間にか2012年に、そして3月になった。
もっとも嫌いな季節。
また同じ場所で企画をやります。
前回の企画が想像以上に良かったので、もういっかい。
一人で音楽を楽しむことの出来るお客さんばかりで嬉しかった。
末広町なんて普段降りることもない駅まできてくれて本当にありがとうございます。
あの辺湯島とか根津に将来住みたい。
あとここ数年あまり会う事もなくなっていた友人岡くんが来てくれたのは嬉しかった。こんな出会いがまたあるならまた何度でも企画したいと思う。
出演してくれたYOUR SONG IS GOODモーリス、cero高城くん、
COMEBACK MY DAUGHTERS高本ちゃん、あと飛び入りで出てくれたケイシ。
全部素晴らしかった。
じっくりと耳を傾けないと聴こえないものの中に何かあるような気がしてならない。
この何かっていう得体の知れないものを大事にしたい。
その為に企画をやっているようなものなんですよ。
2012.3.16(Fri)
「 Mr. Anymore Vol.02 」
at 3331 Arts Chiyoda
http://www.3331.jp/access/
OPEN / START
18:30 / 19:00
TICKET
\2,000(1drink込み)
act
吉澤成友 (YOUR SONG IS GOOD)
酒井大明 (Ohayo Mountain Road、THE BITE)
辻村友晴 (キセル)
mail予約:yasuyuki.ozk@gmail.com
第二回目はレギャラーの吉澤さん(モーリス)。
インストギターは想像の5割増しのクオリティで、
ジョン・フェイヒーみたいなギターインストかと思いきや、
この2012年、東京で鳴っている音楽だった。
玄人好みの音楽ではなく、誰でも楽しめるメロディと乾きがあった。
前回より凄まじい音色を聞かせてくれるんじゃないかな。
加えて、古くからの友人酒井大明さん。
世界で一番アイデアとユーモアに富んだハードコアバンドBREAKfASTのギタリストを経て、現在はOhayo Mountain Road、THE BITEのボーカル、ギターで活躍する酒井くんですが、詩世界が本当に素晴らしく、
「もの悲しさをモノクロに 沈黙ですら 嵐のように響き渡らせ」(雨の中)
この言葉は、僕の生活の至る所で突き刺さる。
僕はBREAKfAST、酒井くんが居なかったらここに存在してなかった、と思うくらいのこころの恩人です。2012年を生きる僕にとってはディランを聞くよりも価値がある。
そして辻村友晴さん。
おなじみキセルのベース、ボーカル、のこぎり、サンプラーなどを操る友晴さんですが、友晴さん作曲の「イギリス海岸」はインストでありながらも感情豊かで永遠に聞いていたいと思わせる優しくも壮大な曲で、たまにソロを演っていると聞いてお願いしました。
僕は浮遊感って言葉が大嫌いで、単なるフワフワした何にも中身のない音楽をやっているヤツらに多く言われる言葉な気がして、まったりとかゆったりとか言ってるヤツはビレッジバンガードで流れてるしょうもないカバーでも聞いてろ(嘘)キセルの音楽は確実にサッドミュージックで、一見浮遊感のあるように思わせながらも異常に芯の通った音楽だ。
この前出たSUKIMA MUSICに入っていた友晴さんのインスト曲が本当に素晴らしかったので楽しみです。
良い夜になれば、と思います。
皆さんお待ちしてます。
誤字脱字、言い回し放置スタイル。