toonice2010-01-09

2009年に読んだ漫画BEST5

1.「虫と歌」 市川春子

1.「月光橋はつこい銀座」 イシデ電

3.「ピコピコ少年」 押切蓮介

4.「友達100人できるかな」 とよ田みのる

5.「ももんち」 冬目景


1位の「虫と歌」はすべてのものを同等に扱うとかではなく、
ヒトと同じ場所にただそこにあるということを描いた漫画。
特に3話目の「日下兄妹」は文句なしに素晴らしかった。
哲学や思想の中に甘酸っぱい青春のようなものが存在する漫画をこの漫画以外に読んだことがない。



両方ものすごく素晴らしかったので1位は二つ。
「月光橋はつこい銀座」は奇をてらったり、余分な要素ゼロの王道のこどもの世界の漫画なんだけど、
大人になった想像の範疇で描ける話なのか、本当に思ってしまうほど、
瑞々しく子供から、大人の感情を描いている。
独りの孤独に苛まれたときにそって寄り添ってくれるような素晴らしい作品でした。



3位の「ピコピコ少年」は2009年の時自分漫画の中では一番面白かった作品。
ゲームにハマったが為に人生を最高に楽しみ、そして青春を浪費した作者の人生が描かれているのだけど、
ゲームに一度もハマった事のない自分がなぜにこんなに感動したのか?
本当に謎だと思っていたんだけど、
ゲームというのは、単なる方向の一つであって、
孤独で屈折した人間の人生は絶対に面白いという結論に至った。
ギャハーとか笑って学生生活を送った人間の人生なんか面白い訳ないもの。



あと2009年は「ふたつのスピカ」が完結した。
この漫画を読む度に夢や希望の存在を認識できる。


2010年始まったが、未だに請求書に2009年って書いてしまう。