toonice2009-12-18

asphalt frustrationというバンドのPVを作ってまして、
話をくれたタカヒロックniw recordsありがとうございました。

月曜日が撮影だったんだけど、
今年作ったPVの撮影の中で一番辛い撮影だった。
毎度のことながら、
自分の考えたアイデアに無理があったんじゃないかと、
反省しながらも、無事に終わるのかと気が気じゃなかった。


今年一年ずっと一発撮りで作品を作ったんだけど、
理由は50mの全力疾走のようなものを、メンバー、スタッフ、
エキストラの人全員でやっているようなもので、
自分の想像の範疇から飛び出たものが撮れるんじゃないかと思ったので、ずっと続けてきた。
撮影までが、本当に地獄で、もう止めようと何度も思うけど、
撮り終わった後の気持ちは忘れられないので、また来年も少しだけやろうと思う。


しかし終わった後はしばらく疲れ、特に脳と心の、で現実世界に帰って来れなかった。
しかし、その疲れを取り除くべく、
映画「倫敦から来た男」監督タル・ベーラ
を見に行った。


ヴェルクマイスターハーモニーという恐ろしい映画を観てから、
虜になったこのタル・ベーラなんだけど、
今回のも凄かった。
ゆったりとした、夢のような長回しの中で、
一人の男が破滅に向かう姿は本当に怖かった、
反面、すべてが完璧に構築された世界は何の起想もさせないほどの独自の世界観だったと思う。
ハンガリーの映画ってのもまた興味をそそられるんだけど、
映画のテーマというか、原作者のジョルジュ・シムノン
この”世界の逃げ道のない”現実の姿に目が離せなかった。


けど、疲れはいっさいとれす、
隣に座ったつき合う寸前のカップルみたいな奴らの妙な距離感にドキドキして映画に集中出来なかった。
男は35歳くらいで女は20代後半、男は完全に好意アリで
僕が座ってる方に体が寄せられてきて、腹立った。
この映画に好きな娘を誘うってのは絶対にミスチョイス。
でもセンス良い。


そして昨日はYo La Tengoのライブを撮影した。
本当に嬉しかったし、ものすごい良いライブだった。
前半にやった「Black Flowers」で既に泣いていた。
Yo La Tengoは自分的に一番思い入れの強いバンドで、
誘ってくれた村尾さん本当にありがとうございます。
普遍的でありながらも、ひょうひょうと突飛なことをする姿は本当に素晴らしい。

物販で6800円も使ったのは人生で初めてだった。


ラブロマ」3,4,5巻/とよ田みのる
購入した。