toonice2009-11-22

漫画「虫と歌」市川春子
が素晴らしい。


内容、画が素晴らしいと思った作品はいくらでもあるが、
漫画として素晴らしいと感じたのは久しぶりだ。
こうの史代以来かもしれない。


どこかの評でもあったが、高野文子の描く漫画によく似ている。
カット割り、画風が似ているということ以前に、
漫画という表現以外でおよそ説明のつかないことをしているというところが似ている。

人間が人間を慈しむのは当たり前の行動だが、
人間が人間以外のもの、人間以外のものが人間を慈しむ姿は感情を超えた何か別のものだと思う。
その何か別のもの、僕がずっと見たいと思っていたものがこの短編集の中にはある、そんな気がした。


今日今年最後のキセルのライブを見た。
そんな「虫と歌」を読んだ後だからかは分からないが、
上記した内容と同じことをキセルからも感じた。
良い夜だった。


今日はストック用みかんも食い尽くした。