先日、高校の部活が一緒だった人から結婚式の招待状が届いた。
正味な話、18歳以前の自分は他人の記憶に残らないような、
地味で何の面白みもない、ただ卑屈な人間だったので、
この招待状には正直驚いた。
その送り主は高校の中では、派手なグループに属しながらも、
立場の弱い人間に対しても本当にイイ奴で、
僕が家に遊びに行ったことが一回くらいあるとても珍しい人だった。
因みにガンズアンドローゼスは彼から教わった。


18歳以前の自分が他人の記憶に残っているというのが、
本当に不思議で、何とも言葉にすることが出来ない感情が渦巻いている。
高校生のころの自分は
地元が田舎すぎて、あと自分が卑屈すぎて、何も吸収することなく、
ただ目立つヤツ、自分に危害を加えるヤツに対して、ただ憎んでいるだけの生活。
何もする度胸もなく無意味な時間だけが過ぎていった、
一番記憶から消し去りたい時代から舞い落ちた、ひとつの知らせ。
これは神の啓示なのかもしれないけど、出席するのはやめにした。
こういうものを受け入れないと、前に進めないよ、
と世間は言うが、その時代の記憶を蘇らせるのだけは本当に勘弁。
綿矢りさの「蹴りたい背中」参照


本当に暗い、どうしようもない文章になってしまった。
しかしこの気持ちは文にしておいた方が良いと思った。
夜のピクニック」を読んで涙を流した時から、この出来事は繋がっていたような、


昨日見た宮沢章夫の映画「be found dead」の3,4,5話はすごくおもしろかった。
いかにもな演劇的な語り口(あの突然、何かの詩を朗読するような)
冨永昌敬監督の4話目は特に凄い。