9/1(thu)

新学期と言って思い出すのが、
宿題の貯金箱の作成。
毎年タコを紙粘土で作って貯金箱にしていたのだが、
1年から6年まで飽きもせず毎年タコだった。
何でタコだったか全く憶えていない。
自分の中でタコが一番ポップなキャラクターだったのは間違いない。
しかし最初はディフォルメされたマンガのようなタコだったのだが、毎年ちょっとづつ本物のタコに近づいて行った。リアルなタコなんて小学生にとって気持ち悪い以外の何者でもなく、紙粘土の上にスライムを無理矢理赤っぽく着色したものをのせたタコの貯金箱は今でも何を考えてるのか分からない代物だった。
と、話はここからだ。
秋過ぎ、学校から返却された貯金箱(タコ)を持ち帰った自分は何を思ったか裏山で燃やそうと考え、裏山へ向かった。大した大きさではない裏山だったが周りには明かりも何もなく完全なる闇が支配していた。今考えるそのときのBGMは浜田真理子「LOVE SONG」何でかは聞かないで欲しい。落ち葉をかき集めその中心にタコ(貯金箱)を埋めた。そして火をつけると、オレンジ色の光がみるみるうちに広がり、暗闇のなかで大層綺麗だった。そんなことを思ってるのも束の間、火は次々に燃え移り、凄い山火事になった。怖くなり、自転車で逃げた。2時間くらいその辺を走りながらも、火事は結構な規模で消防車も2台も来ていた、
隣の家の椎茸を作っていた木も何本かもやしてしまった。ごめん。本当にごめんなさい。心臓がこれでもかってくらいバクバクしながらも何食わぬ顔で家に戻り、その貯金箱が発見されたら、刑務所に入れられるという恐怖と罪悪感から御飯ものどを通らず、夜も眠れなかった。
結局原因は何者かの放火ということになったが、恐怖はその後数ヶ月続いた。これが自分が今までにした一番悪い事だと思う。