2月11日(火)

以前、武満徹の本を読んでいて、
武満徹はピアノをまだ自分では所有していない時に
何の前触れもなく、
1台のピアノが面識のない有名な音楽家から届けられた。
ピアノが届く前まで闇商売などをして生きていた武満氏は
(その頃ランドスケープという作品を発表)
「音楽という仕事の正体に一歩近付いたような気がして、これからはもういい加減な仕事をしてはならない」と思ったらしい。
実際はもっと補足がある文章だったのけれど、

本当に今の自分は生活の為の仕事、
それはいい加減なものではないのか?といつも考えてしまう。
それは中々決心のつかない自分の弱さにあるのだけれども、
いつもふいにこの言葉を思い出してしまう。