5月27日(月)

僕は飛行機に乗った事はないし、外国に行った事もない。
こだわりとかがあって行かない訳でもなく、日本は好きだが、日本を離れたくないという観念自体も持ち合わせていないのんい、外国にいった事なし。あのアレクサンドルソクーロフが「精神の声」を撮っている時、どうしようもなく、祖国に帰りたくなったという。どんなに貧しくても、厳しくても祖国に帰りたいと願ったらしい。彼等のような映画監督はロシアで映画を作る事はできないから、違う国に亡命して作ったり、完成してから上映される事なく何十年も封を切られる事ない作品も多い。動くな、死ね、蘇れ
フルスタリョフ車をなどがいい例だ。タルコフスキーでさえ、最期イタリアの病院で母国の事を思いながら死んでいったらしい。
そんな事で海外に行って、日本、祖国を愛おしく思うのか、そのような相対性で思いは成り立っているのか?そんな事はないでしょう。僕自身、インドやタイなどみんながこぞって行くような場所には何の興味もなく、アメリカに至っては、好きなバンドが多いからとか、そのような理由でしか思いを馳せる事はない。アントニオーニのイタリアやアンゲロプロスギリシャキアロスタミのイラン、これらは本当に見てみたいけど、何が本当なのか判断停止になって不安だけが増幅していく現代の状態から、離島しようとするのが、タイやインドなどの旅のように思えてならない。だって別に何しに行くって決めていない旅ってそうでしょ?
旅に出たら絶対持って行く1枚はアーントサリーです。