7/13(sun)

NHKアーカイブスで放送していた
「二人だけで生きたかった」を見る。
もうどうしようもなく涙がボロボロ流れた。
老夫婦の片方が痴呆になってしまい、看病につかれ、二人無理心中してしまった夫婦のドキュメンタリー。
行き場のない悲しみと孤独感、決して逃げ場のない現実。こうなってしまったらもう逃げ道は自殺しかない。
しかし、この夫婦達の場合は心中だ。自殺ではなく、心中。ここに大きな違いがある。長い夫婦生活は諦めが時を紡ぐものだと思っていた。ところが、この番組にでてくる夫婦たちは諦めどころか、さらに絆が深まっていくように思えた。かの映画監督タルコフスキーも、病室に誰もいなくなった途端、死んでしまったという、愛着にもにた感情が芽生えるのだろうか?この番組の夫婦達はお互いを、タルコフスキーの場合は映画、映画が撮れなくなった身体、映画=自分ではなくなった瞬間に心中したのではないか?じゃあ映画は死んだのか?こんなこと80年代に幾度となく繰り広げられたテーマだ。(映画は死んでなんかいない)他に代えようもないものをなくしてしまったら…、

アカシアの道、や人間の証明など、こういった老人を扱ってい