12月6日(金)

月の頭だというのにお金が全くない。
貧乏は本当に嫌ですわ。夢があればいいというけれど…。
月〜金の夜か土日で稼げる仕事募集中です。

そんな訳で金曜日。
全く書く事がないので、昔話でも。
僕が大学の3年くらいの頃。バイトに行こうと思って中央線に乗っていたのですが、国分寺を出発し、僕はドアから一番近い座席の前に立っていました。前にはOL風の女の子が眠りこけていました。しばらくすると、その女の子に怪しい手が近付いてきては、引っ込み、また近付いては引っ込み、その動作が暫く続きました。その手の主は手には紙袋、眼鏡は手の油でベトベト。明らかに挙動不信なその男は秋だというのに汗を一杯かいてました。しかし全く太っている訳ではない。しばし僕はその行為を観察していたのですが、まあ目の前だったのですが、女の子がその男の方にコックリコックリしてるから邪魔なのかなと、と思っていたのですが、事件は突然起きました。男、なぎら健一に似ていたのでなぎらと呼びますが、東小金井駅に到着し、もうすぐドアがしまるな、と思ったその矢先、唐突になぎらは女の子の胸を掴み逃げる際にドアに衝突する大きな音を残して颯爽と東小金井の駅を去っていきました。あまりの一瞬の出来事に僕はあっけにとられていると、目の前の被害者の女の子は名のが起きたのか分からず、胸元を掴み辺りをキョロキョロと見回してました。その車両の乗客があっけにとられてる中、その女の子は僕を怪訝な目付きで見始めました、が、隣に座っていたオっさんが窓の外を指差し、痴漢(なぎら)は逃げたよ、というジェスチャーをしてくれ、助かりました。
女の子は真っ赤になり、居心地が悪そうに残りの時間を過ごしていました。
もちろんこの後は何事もありませんでした。

しかし痴漢など、人生でそうそう見れるものではないので、2回も貴重なものを見せて頂きました。今回の痴漢は喧嘩しても勝てそうだったので、追いかけていって勝負したかった。なんと寄寓にもその時のBGMはソルマニアの「DLO(デストロイ・ループ・オオサカ)」去年の11月くらいの日記に痴漢の話があるので参照。痴漢と大阪ノイズの関係性についてどうも奇妙な繋がりがあるように思えてならないのです。

しかし人生、誰にも愛される事がなくなったら不安で、悲しいですよ。さっきの痴漢は何度も何度も躊躇って震えた手で行為に及んだのです。明らかにエリートビジネスマンのストレス解消でも、ビデオ業者の行為でもなく、ただただ誰にも愛される事のない孤独な男の決死の行為。何故だか涙を誘う。この先、自分が誰にも愛されなくなること、
自分の愛が誰からも受け止められなくなる事、考えるだけでも恐ろしいことです。

本日の1曲 ロバート・ワイアット「LITTLE RED ROBIN HOOD HIT THE ROAD」