11月8日(金)

いつも通り6時起床。
仕事を終わらせると急いで新宿へ。何か毎日あれが嫌だの、これが嫌だの。もっとスタイリシュに日々を綴る事は出来ないものか?と漁港の船長森田釣竿さんから言われた。
この日は新宿ジャムにDLCの企画、MENS RECOVERY PROJECT、RAH BRASの撮影に行っていたのだが、トップのBREAKfASTについての感動はここに記さなければならない。特にボーカル森本くんの立ち振るまい、眼光の素晴らしさは、日本のインディー、メジャー問わず音楽を生業としている人間の中ではとても稀有だ。沸き上がる欲求、言葉をメロディでもリズムでも何でもいい、とりあえず、音楽に乗せてみる。するとどうだろう?そこに表れる声はマイク、スピーカーを通じて、様々に異なる薄い膜のようなものに覆われてしまう。ハードコアのボーカルの声は訓練によって裏打ちされる部分がかなりあると思うが、BREAKfASTのギターベースドラムに演出されたボーカルの叫びは特別なものである。僕は彼の声を聞いて激しく動揺する。どうしよう?その時、様々なジャンルという枠組みを超えた叫びに襲われる。
無垢さと称して叫び、捲し立てる音楽が溢れかえっている。彼等の安っぽい感情の吐露に感涙したり、共感するのはもう止めよう。僕らが本当に感涙すべき音楽はそう、BREAKfASTの中にある。その答えがしりたい者は今すぐライブハウスに足を運ぶべきだ。そうそう、漁港の船長森田さんは森本くんを「まるでヘンリー・ロリンズみたいだ。」と言っていた。いい事言うなあ。漁港、般若、そしてきキクチレコードを知らない人間はすぐにここのリンクから飛んで欲しい。いつかホホ肉を貰えるくらいデカい大人になりたいものだと思う。