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Mr. Anymoreというイベントの4回目をやることにした。
場所は阿佐ヶ谷のRojiというバー。
Rojiはcero(2010年以降出会えてよかったランキング1位)というバンドのボーカル高城くん親子が経営するバー、そこで開催することにした。
吉澤さん(ヨシザワモーリスマサトモという名前でYOUR SONG IS GOODというバンドでギターを弾いたり、作曲をしたりしている)のソロを定期的に演奏するイベントとして僕の中で始まったイベントなのだが、途中仲の良いCOMEBACK MY DAUGHTERSの高本さんもレギュラーメンバーになり、毎回ゲストを呼んで、、、
まあ自分なりの筋の通し方というか、自分の中でその人となりを知っていて、さらに素晴らしい音楽を作っている人という選別をしているのだけれども、
今回のゲストHara Kazutoshiさんのライブはみたことがない…
音楽家としての一面はCDを聴いただけという自分ルールをはみ出たような気が若干するけど、
ちゃんと呼んだ理由がある。
cero高城くんが原さんの名曲「楽しい暮らし」は阿佐ヶ谷のテーマソングだと言っていたのを
なるほどと思ったりと、、
しかしなんと言っても一番の理由は出身中学が一緒だということだ。
そのことを最近まで知る由もなかった訳だが、、、
僕は大学以前のことは思い出したくもない、地元という感覚をずっと封印していたのだが、
ある冬の夜ほぼ初めてRojiに行った時のこと、
回りに人はたくさんいたが、一通り会話が落ち着いて皆ぼうっとテレビをみていた。テレビからは南米のアート感のあるポルノ映画みたいなものが流れていた。
内容は美しい未亡人が多分高校生に性の手ほどきをするといった内容で、
その未亡人が自分の性器を自分の卒業した学校に例えていて、
「私の聖〜にいらっしゃい」とセリフを喋っていた。
隣に座っていたパっと見真面目そうな青年が「じゃあ僕の性器は都和中学か…」と呟いたのを聴いて、一瞬聴き間違いかと思ったのだけれど、「都和中学って茨城の土浦のじゃないですよね…?」と聴いたら、「そうです…」という返事、なんと出身中学が同じだったのだ。
年齢も二つ違いなので同時期に通っていたことになる。
土浦は東京が地味に近すぎて文化が全く育たない土壌、
ヤンキーとギャルと風俗とヤクザと暴走族とヘドロの浮く日本で二番目に大きい湖があるだけの町。
もはや空想の町と化していた自分としては、この奇跡に出会いの嬉しさよりもあんな町で育った人間は、自分も含めロクな奴ではないと思っていたり、忘れていた町の記憶がふいに呼び起こされてしまって、その日はうまく話せなかったような気がする。
音楽をやっていると聞いたので、
その後原さんのCDを聴いたり、Rojiでたまに会うようになるのだが、
音楽も人柄も普遍的な魅力を持っていて驚いた。
単純に素晴らしいと思った。
90年代後半から、隣のつくば市の急速な発展によって、
瞬く間に廃れていった町の風景は、本当になんとも言えない空っぽの感情しか残さない。あの時代、同じ景色を見て生活し、さらに現在もの凄く近い場所で歌っていた原さんには俄然興味が湧いた
僕が高校生くらいの時、よくカツアゲされたモール505という商店街にあるCD屋で"思い出波止場"とか予約注文をしていたのだが、時を同じく原さんはPavementとか予約注文していたというエピソードが一番笑った。
まだまだ書きたいことはたくさんあるのだけれども、
Rojiでなにかやるときは原さんしかいないなと思っていたので、
吉澤さんと野村さんと高本さん目当ての人も楽しみにしていてください。
特に吉澤さんと野村卓史くんのデュオはここでしか見れないので是非!
Mr.Anymore vol.4
2014/9/25 (thu)
at 阿佐ヶ谷Roji
東京都杉並区阿佐谷北2丁目13−4
OPEN / 19:00
START / 19:30
TICKET
\1500 +1Drink
吉澤 成友(葛生 / YOUR SONG IS GOOD)
guest 野村 卓史(山口 / GOOD LUCK HEIWA)
高本 和英(福岡 / COMEBACK MY DAUGHTERS)
Kazutoshi Hara(土浦)
info.yasuyuki.ozk@gmail.com
予約まってます。
ゲラーズをバックにうたう原さんの「楽しい暮らし」最高です!